厚み

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通常、先球シュートする際に、手球をどのぐらいの量(角度)で先球にあてるか考えるが、この時の「量」を厚みと呼んでいる。

100%の厚み
先球の真ん中に、手球を当てる。手球先球の真正面にあてる感じ。100percent.gif
50%の厚み
先球のちょうど半分のところに、手球を当てる。50percent.gif


絶対量としての厚み

厚い
手球と先球が当たる時に、沢山の厚みであてる。通常先球と手球が100%の厚みで当たるほど「厚い]。
薄い
手球と先球が当たる時に、少ない厚みであてる。「厚い」の真逆。

相対量としての厚み

まず、分離角度を参照し、知識をつけてから読もう。


Bunri.gif
50%(半分)の厚みで手球が先球と接触した場合、上記のような軌跡を描く。
さて、この球を撞いた人が、もし、「3番が動き出した方向とは違う方向に動くことをイメージしていたとしたら」と考えてください。点線で示してある3番の軌道よりも、下側かもしれないし、上側かもしれない。そちらの方角に「ポケット」が待っていたんでしょう。
この時、本来の軌道よりも上側へ3番を転がしたかったら、3番に対して手球をもっとどのぐらいに当てれば良かったでしょうか?その逆に、本来の軌道よりも下側へ3番を転がしたかったら、3番に対して手球をもっとどのぐらいに当てれば良かったでしょうか?


現状、50%の厚みで3番へ手球が当たっていることを考えると、下記のように言えます。

もう少し上側の軌道
手球を3番へ50%より多め(たとえば60%とか70%とか)に当てれば良かった
もう少し下側の軌道
手球を3番へ50%より少なめ(たとえば40%とか30%とか)に当てれば良かった

多めに当てれば良かった」のを「『厚め』に当てれば良かった」といい、逆に「少なめに当てれば良かった」のを「『薄め』に当てれば良かった」と言ってます。


「厚めに飛ばした~~」と叫んでいる人がいたら、それはきっともう少し手球を先球に薄くあてないとシュート出来なかったという状態でしょう。


力のバランス

Bunri.gif
3番に手球が当たった時、3番はびっくりして進み出す。この進み出す方向は、手球と分離角度をなすって話でした。これは方向の話です。

さて、3番がびっくりして進む時、この進む力は誰からもらったでしょうか?まあ、手球しか居ませんな。で、ここで題材にしているのは、どのぐらいの力を3番が手球からもらったか?ってことです。手球が持っていた100%のパワーをもらって3番が動き出したか?右図で示した配置では、そんなことは無いはず。だって、3番にあたった後も手球は動いているんですから。

さて、唐突なんですがどっちが痛そうです?
テニスをしていたあなた。ラケットを構えるよりも前にボールがあなたの顔面めがけて飛んできました。

  • とっさによけるも鼻へ直撃。
  • とっさによけたので、鼻をかすめただけだった

どー考えても、前者はむち打ちまで想定できる(笑。つまり、かすったぐらいだと、あんまり被害が少ないってことですね。つまり、ボールの勢いを受け流している感じ。

これをビリヤードで考えてみましょう。手球が厚くあたった場合と薄くあたった場合で違うってことです。3番を1mmの厚さでかすめていった場合、3番は勢いよく動き出さないと。ちびっとしか力をもらえない3番は、ちびっとしか動きません。その逆に、真正面からずどーーんと100%の厚みであたると、もろに手球の力を3番へ伝えることとなります。

ってことは、

厚くあたると・・・
3番は手球の力を沢山もらう。だから勢いよく進む
薄くあたると・・・
3番は手球から力をあんまりもらえない。だからちょびっと進む

さてさて。こんな事考えつきますか?

  • 薄くあてたいけど、3番を沢山進ませたかったら、手球をものすげーー強く撞かないといけない
  • その逆に3番をあんまり進めたくないんだけど、厚く当てたい場合は、すごーーーく弱く撞かないといけない

このフィーリング、とっても大事なので覚えておこーう。